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京都の美味しいお店多目のページです。たまに愛しいニャンコ、好きな音楽や映画のお話も ^・・^v    私が死んだら鳥葬にしてほしい・・・。


by hanna1411
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母の納骨式・・・

 3年前の7月に亡くなった母の骨は、火葬場で2つの小さな骨壺に納められた。
 今となっては、どうして2つの骨壺に分骨したのかわからないのだけれど・・・。
 焼き場のシステムだったのかな?
 17年前に父が死んだ際は、ひとつだったはずなんだけど・・・。

 母が死んだ当初、骨になったと言えども、母の遺骨をお墓に入れることに、私は抵抗があった。
 夏は暑くて冬は寒いお墓・・・その中に母の骨を納骨する気にはなれなかった。
 お坊さんも、「好きなときに納骨すればいい。納得するまで傍に置いておいていいですよ」と寛容なことをゆってくださっていたし・・・。

 そして、3年という月日が流れ、私はようやっと、母の骨をお墓に入れる気になれた。
 第一、お墓にはすでに父が眠っているわけであって、この3年、父は一人ぼっちだったわけだ。お父さん、ごめんね。(笑)

 「墓石は手で開けられる」、とお坊さんはゆっていたけれど、お墓参りの際に試みたものの、女の力ではビクともしなかった。
 永年、雨風にさらされてきたわけだから、何か道具が無いと開かないかもぉ???
 納骨式の際に開かないと困るので、お墓を造ってくれた石材屋さんに来てもらうことにした。

 納骨式、当日、石材屋さんの若者は、私が何度も何度も必死で力を入れてもどうにもならなかった重い石の扉を軽々と開けた。(笑)

 その中に母の骨を入れる。
 「土に還る」というけれど、お墓の中には、17年前に納骨した父の骨が、今も尚、小さな山になって存在した。
 “なかなか土には還れないのね・・・”

 石材屋さんが準備してきてくださった真っ白なさらしの上に、骨壺から出した母の骨をそっと置く。
 軽い骨・・・。
 3年ぶりに母の骨を目の当たりにした私は、冷たい現実に不意に平手打ちを喰らったような気分に陥った。その現実をすっかり忘れていたのだ。
 “そうや、お母さん、骨になってしまってたんやった・・・”
 その刹那、私はハッキリそんな風に思っていた。
 鮮やかに、私の頭の中にそんな想いがテロップのように流れたのだ・・・。(苦笑)

 母の骨を父の骨の傍に置く。
 “お父さん、今日からお母さんも一緒やで・・・”

 好むと好まざるに関わらず、時の流れというものは偉大で、多かれ少なかれ、人の心に変化をもたらす。
 3年という年月の流れが、私に母の遺骨を納骨する気にさせてくれたのだから・・・。

 ただ・・・これにはオチがあって(笑)、もうひとつの骨壺は、まだ私の傍に置いてあるのだ。
 本来、もうひとつは本山に納めるらしいが、そんな遠く知らない場所より私の傍の方がいい、母はそう言うに決まってるから・・・。
 私の人生ももう少しくらいは続くはずだから、自分が元気な間は、私の傍に置いておくのだ。
 母が大事にしていたニャンコ3匹 ^・・^  ^・・^  ^・・^の骨壺の傍にね。

by hanna1411 | 2011-07-23 23:17 | 亡き母のこと・・・